ゴーヤの葉が枯れる原因に、カビによる病気があります。
炭疽病は、風や雨によって感染する病気で高温多湿のときに発生しやすいです。
炭疽病は葉に灰色や黒褐色の斑点ができ、だんだんと斑点が広がり枯れてしまいます。
べと病という病気は、ツユカビ科の糸状菌が原因で、気温差が激しい4月から9月の多湿で、雨が降る時期に起きやすいです。
べと病は葉の表面に淡黄色の不規則な斑点ができて、裏面はすす状のカビが生えます。
今回は炭疽病とすす病の原因や症状、また発病した時の対処法をまとめました!
ゴーヤの病気!炭疽病(たんそびょう)の原因と症状とは?
ゴーヤの葉を枯らす原因のひとつ炭疽病(たんそびょう)があります。
炭疽病の原因や症状、発生期間などを詳しく解説します。
炭疽病の原因
炭疽病という病気は、雨や風によって感染します。
ゴーヤに窒素分の多い肥料を与えると、炭疽病が起こしやすいです。
1度ゴーヤが炭疽病になると、また発病する可能性が高くなります。
炭疽病の発生期間
炭疽病は、高温多湿のときに発生しやすく、特に梅雨に多いです。
20~30度の気温で多湿のときに、炭疽病の胞子が生まれます。
なので、特に6~7月と9~10月は注意してください。
炭疽病になったゴーヤの症状
- ゴーヤの葉に灰色や黒褐色の斑点ができます
- 斑点が全体に広がり、中心部分が破れやすくなり、穴が開いて枯れます
- ゴーヤの茎は、楕円形の斑点ができます
- 炭疽病の果物は、黒いすすが全体に広がり、乾燥していると黒い粒ができます
- 湿度が高いと、赤褐色の粘着な胞子になります
- 果物は熟したように腐って落ちてしまいます
炭疽病になった部分から上が枯れていくので、被害が大きいです。
炭疽病の対処法
ゴーヤの葉に炭疽病が発生したら、病斑の部分を取り除きます。
取り除いた部分が残っていると、また感染するので、すぐに捨ててください。
発生初期は農薬が効くので、説明書に従って使います。
株全体に広まったら、株ごと捨てるしかないので、早期発見をして対処しましょう。
炭疽病の予防法
炭疽病が発生しないための予防法は以下です。
- 水の土はけを良くする
- 日当たりを良くする
- 密着させずに適度な距離で育てる
- 葉やツルを減らして風通しを良くする
- 炭疽病にかかりやすい植物を連作しない
- 土はねを防ぐためにビニールシートをひく
- 水は葉にあてずに根本から与える
- 収穫した後に土を消毒する
- 殺虫剤を使う
炭疽病のゴーヤは食べられる?
炭疽病のゴーヤを食べても人には感染しません。
なぜならゴーヤの炭疽病と、人間の炭疽病は全くの別物だからです。
しかし、進行しすぎた炭疽病のゴーヤは、病気に対抗して毒素を作っています。
なので、炭疽病が進行したゴーヤは食べるのをおススメしません。
ゴーヤの病気!べと病の原因と症状とは?
ゴーヤの葉が枯れる病気は、炭疽病とべと病が挙げられます。
べと病の原因や症状などを、発生期間、対処法などをご紹介します。
べと病の原因
べと病はツユカビ科の糸状菌が風によって広がることで起こります。べと病は生きた植物にしか寄生できず、枯れた植物にはつきません。
べと病は菌糸の形で、ゴーヤの株について冬を越して、気温が上がるときにべと病の胞子が飛び散ります。
べと病の症状
べと病は葉の部分が淡黄色の不規則な斑点ができて、進行すると淡い褐色になります。
葉脈と葉脈に仕切られた部分は、黄褐色で多角のステンドグラスのようです。
べと病が古くなると黄褐色や灰褐色になり、中央部分に大きな斑点ができます。
葉の裏には、白色や淡い灰色や淡い紫色のすす状のカビができるのが特性です。
晴れた日は乾いてパリパリしますが、雨の日は湿度でベタベタします。
最終的に葉が白色や黄色くなり枯れやすいです。
べと病の発生期間
べと病は、気温差が激しい4月から9月で、多湿のときに発生します。
また梅雨や秋雨は特にべと病が発生しやすいですが、夏場には発生が減るのが特徴です。
ゴーヤの肥料が少なかった場合にべと病は起こりやすいですが、肥料の窒素分が多くても弱ってべと病になる場合があります。
べと病の対策法
べと病の発生した部分をすぐに取り除いて捨てます。このとき、胞子が飛ばないようにすぐにビニール袋にいれてください。
農薬を使う場合は、ゴーヤの下の部分を重心的にまきます。べと病は葉の裏のにもしっかりかけてください。べと病は葉の表裏の気孔から感染するからです。
べと病になる前の時期から農薬をまいておくと予防になります。
べと病の予防方法以下になります。
・密植をさける
・葉やツルを減らして風通しを良くする
・日当たりを良くする
・水はけを良くする
・土はねをなくすために、ビニールマルチを敷きます
・適度に肥料を与える
など炭疽病と同じ対策法ですね。
炭疽病もべと病も早期発見をすることが大切ですね!
ゴーヤの葉が枯れる原因、炭疽病・べと病のまとめ
炭疽病とべと病が起きたときの対策法は、発生した部分をすぐに取り除き、農薬をまきます。
炭疽病とべと病の予防方法は以下です。
- 水の土はけを良くする
- 日当たりを良くする
- 密着させずに適度な距離で育てる
- 葉やツルを減らして風通しを良くする
- 病気にかかりやすい植物を連作しない
- 土はねを防ぐためにマルチやビニールシートをひく
- 水は葉にあてずに根本から与える
- 収穫した後に土を消毒する
- 殺虫剤を使う
炭疽病やべと病になったとき対処法の参考にして下さい!